『世界最速のインディアン』について
『世界最速のインディアン』は史実を元にニュージーランドとアメリカの合作で2005年に映画化された作品です。
監督はロジャー・ドナルドソン監督で主演はイギリス出身の俳優であり羊たちの沈黙で有名になったアンソニー・ホプキンスになります。
先ほど史実に基づいたお話と記載しましたが、モデルとなったのは1000cc以下のオートバイにおける地上最速記録を達成したバート・マンロー氏です。
この人は1967年に自ら改造したインディアンを駆使してアメリカ合衆国のボンネビル・ソルトフラッツでオートバイ陸上速度記録を樹立しました。
この記録を樹立するまでの奮闘録が今回紹介する映画の『世界最速のインディアン』になるのです。
あらすじ
先ほど記載したように、1967年に自ら改造したインディアンを駆使してオートバイ陸上速度記録を樹立したバート・マンロー氏の奮闘記になります。
映画の始まりは1960年代初頭でニュージーランドの片田舎に住んでいる67歳の男バート・マンローが1920年型のオートバイであるインディアン・スカウトを日々改造しているところからです。
若いときからの夢を実現するために60代になっても日々追い求め続け、故郷であるニュージーランドを出発し世界最速記録に挑むためにアメリカに渡りました。
アメリカとニュージーランドのちょっとした発音の違いなどで苦労しながらもめげずに努力し続けた結果、記録を樹立するというお話になります。
作中に登場するバイクについて
作中に登場したバイクで一番インパクトがあったのはやはり記録樹立を達成したオートバイの『インディアン』でしょう。
1901年にその前身が誕生したという経歴があるためバイクブランドとしてはあのハーレーダビッドソンよりも上のアメリカ最古ブランドになります。
このブランドの特徴でもあった排気量750ccと1,000ccのSVエンジン車はいわゆる高級路線でヒットしていたバイクで、記録を達成したスカウトは1920年に発売されたV型2気筒600ccが元となっているはずです。
かなりの改造が施されているので市販されているスカウトとは姿が異なりますが、バイク好きならば見抜けるでしょう。
まとめ
偉大なる記録を持った偉人のお話であり、ドナルドソン監督がなんと30 年以上映画にするためにも諦めずに温めていた作品となります。
最高のドキュメンタリーに仕上がっている映画は評判もとても良く、見ている人達に感動を与えてくれるのは間違い無しでしょう。
これは本当に万人にお勧めできる映画作品でもあるので、バイクがそこまで好きではないという家族がいて肩身がちょっと狭いというお父さんにもお勧めできる作品になっています。
なお、この1967年に達成された1000cc以下の流線型バイク世界最速記録は未だに破られていません。