『きっと、うまくいく』について
『きっと、うまくいく』は簡単に説明してしまうとコメディ映画祭に登場するような2009年に公開されたインド映画です。
インド映画と聞くと唄って踊るイメージがものすごく強いと思いますが、一部の映画はかなり制作費を投入して超大規模作品に仕上げているのでなかなかに高クオリティなものも多いのです。
その筆頭が北インドにあり昔はボンベイと呼ばれていた現ムンベイにて作られるボリウッド作品となります。
この『きっと、うまくいく』もコメディ映画でありながらもボリウッド作品となっているため、それだけで気合いが入っているインド映画ということがわかるでしょう。
実際この気合いの入れようもあってかインドでは2009年公開当時のインド映画歴代興行収入1位を樹立した大ヒット作品でもあるのです。
あらすじ
物語はファルハーンとラージューとチャトルという大学時代の親友が『10年後の今日に母校に戻ってどれだけ成功したのかを見せ合う』という約束を果たすために母校に戻るところからスタートします。
しかし、その約束をしていたもう一人の親友ランチョーがおらず、探ってみたところ大学卒業以来消息を断っていたことが判明し、インドのとある街にいることがわかり車で3人でそこを目指します。
そこで学生時代の回想シーンに入り、行方不明となっているランチョーがどれだけ破天荒な人物で世間の常識に反抗し、大学の教育方針とも正面からぶつかり合います。
学校教育という敷かれたレールから外れ、自分自身でレールを惹こうとする者と旧態依然とした文化や風習や人物との戦いがそこにはあったのです。
そんな戦いの主役だったランチョーにやっと会えると思い、家にたどり着いたのですがそこにはランチョーを名乗る人物はいるが、本人がいませんでした。
見どころは何?
この物語は大学時代の回想シーンと現代をいったりきたりしている物語です。
学生時代の恋や友情や昔ながらの風習やしきたりとの反発を描きつつ、失踪してしまった親友の謎を追いかける現代が上手く融合した作品に仕上がっています。
色々と笑えるシーンも多いのでコメディ映画祭にも登場するような作品にもなっているのですが、それでも諦めない精神や真っ直ぐな心、そして不思議なミステリーまで味わえる作品は少なく綺麗にまとまっているのも素晴らしい点と言えるでしょう。
まとめ
学歴競争が激化している現実でのインド社会の問題に対しての反発も含まれていますが、そんな状況でも今を生きることの素晴らしさをきちんと描いており、笑いながらも泣けるシーンがあり見た人は前向きになれる素晴らしい作品です。
最後まで見ると心が温まること間違い無しなので、一度は見てもらいたいインド映画の傑作といえるでしょう。