『夏美のホタル』のあらすじ
主人公である夏美は、恋人の慎吾との関係性や写真家になりたいという将来の夢のはざまで悩む日々が続いていました。
そんなある日、夏美は自身の父親の形見であるバイクに乗り、思い出の森へと出かけます。
そこで小さな商店を経営している心優しい親子に出会い、そのご家庭に居候することになります。
その商店たけ屋にて、商店の息子である地蔵さんや夏美の後を追ってやってきた慎吾、そしてその他の登場人物との関りを経ながら、夏美が成長していく様子を描いています。
こころ優しい親子と、さまざま苦悩を抱える夏美や登場人物たちが織り成す、ひと夏のハートフルストーリーです。
この映画は人気作家である森沢明夫の小説を映画化したもので、有村架純がヒロイン夏美役を演じています。
しかし、小説では夏美の彼氏である慎吾が主人公であったりするので、全く同じ内容にはなっていないのがポイントです。
2016年に公開され、第29回日刊スポーツ映画大賞を受賞した他、ヒロインを演じた有村架純は新人賞を受賞しています。
『夏美のホタル』に登場するバイク
夏美はバイク好きの父親の影響を受けて、自分自身もバイク好き女子として登場します。
映画のフライヤーにもバイクがしっかりと写っているので、作品の中でもバイクが重要なアイテムであることがよくわかります。
映画の中で出てくる彼女の愛車は、ヤマハのSR400です。
このバイクは1978年に登場し、2021年に販売終了となっているモデルです。
発売当初から根強い人気のあるモデルで、販売終了時はかなり惜しまれながらの終了となりました。
軽量でコンパクトな見た目をしていますが、単気筒エンジンを動かすためにはガツンとキックペダルを踏みこむ必要があります。
スタイリッシュの中に力強さを秘めているのがこのバイクの魅力です。
夏美が乗っているバイクはフロント部分がドラムブレーキ仕様という点から、SR400の中でも2001年以前のモデルであると推測されます。
SR400は何度もマイナーチェンジを繰り返しているので、そうした特徴から判断することができるのです。
アクション系よりもヒューマンドラマが好きな人
カッコイイバイクと言えば、何となくアクション系の映画を思い浮かべてしまいがちです。
しかし、こうしたヒューマンドラマを主として描いた作品にも、重要なアイテムとして登場することもあることがわかります。
映画としてもセリフから役者の演技までとても素晴らしいので、バイク関係なく楽しむことができるでしょう。
また、かわいい女子がカッコイイバイクを乗りこなしている姿はそれだけで結構しびれるものがありますので、バイクが好きな方には是非チェックしてほしい映画です。
実際に作品を見てみると、すぐにでもバイクに乗って走り出したい気持ちになりますよ。