グライド・イン・ブルーについてちょっと解説
『グライド・イン・ブルー』は原題で『Electra Glide In Blue』です。
こちらは1973年にアメリカで製作された映画で、監督はジェームズ・ウィリアム・ガルシオ氏になります。
この人はアメリカのロックバンドであるシカゴのプロデューサーとしても有名です。
そしてこの映画がバイク好きの間にたびたび登場するのはわけがありますが、まず原題である『Electra Glide』が当時のハーレーダビッドソンの最新型だったのでそこからバイク好きにとってはくるものがあります。
あと、ブルーというのは警察官の制服の色でありこれだけでハーレーダビッドソンと警察官のお話ということがなんとなく見えてくるでしょう。
ただし、単純な警察ものやバイクものではありません。
あらすじを簡潔に
あらすじを簡潔にまとめると、殺人課の刑事を夢見た白バイ警官の主人公がハーレーダビッドソンの最新型に憧れる同僚と働いていると友人の自殺という訃報を聞き駆けつけたら、実は自殺ではなく偽装された殺人であった。
自殺に偽装した殺人であることに気がついた主人公は殺人課に引き抜かれるのですが、これが大国アメリカの大きな問題と闇を目の当たりにすることになる、というあらすじです。
これ以降はネタバレが過ぎるので記載しませんが、殺された友人も色々とやっており同僚も色々とやらかしてしまい、主人公も最終的にアレなので見るにはかなりの覚悟が必要になる作品だと忠告しておきます。
作中に登場するバイクについて
作中に登場するバイクの中でとりわけ注目して欲しいのはやはり原題にもなっているエレクトラ・グライドです。
このエレクトラ・グライドは当時の最新型ハーレーダビッドソンの名称でありその名前は今でもしっかりと残っています。
装備を簡素化することでバイク好きでもなかなか手が出なかったハーレーダビッドソンを購入するキッカケにもなっている、最新のエレクトラグライドスタンダードも有名ですが、1973年モデルの復刻版も登場しているのでこの話題を見たことがある人も多いでしょう。
こちらの復刻モデルは新車価格300万円オーバーで売りに出されましたが、この映画の直撃世代にとっては喉から手が出るほど欲しかったのです。
見るのに覚悟が必要な映画
タイトルからついついバイク主体の映画かと思ったら、最終的には誰に対しても救いがない映画となっています。
ネットスラングで『鬱映画』に該当する可能性すらありますので、バイクが好きという理由で気軽に手を出すことはあまり推奨できません。
これでも見るという剛気な方は翌日にダメージを引きずらないようにメンタル的な覚悟を持って挑みましょう。